プリプレスを済ませて印刷機械にかけて、それで完了という事ではありません。
印刷後の加工作業の事をポストプレスと言います。
適切な大きさに切る断裁や、型抜き・折り加工・製本加工等を施して、付加価値を付けていきます。
カードや名刺等では型抜き(トムソン)が使われています。
印刷物は、必ず四角形でなければいけないという決まりはありません。
丸や三角にしたり奇妙な形にする事により、人目を引く事が出来ます。
折り加工とは読んで字の如く、紙を折り曲げて加工していきます。
とてもコンパクトになるので、持ち運びが便利になります。
その特性を活かして、地図や商業施設のパンフレット等で使われています。
製本加工もそのままの意味で、4ページ以上ある印刷物をまとめて1冊の本に加工して行きます。
種類は並製本(ソフトカバー)と上製本(ハードカバー)とあり、それぞれの用途に合わせて加工していきます。
並製本の場合は無線綴じやあじろ綴じ、中綴じによって作られます。
糸や針を使わずに閉じていく方法を無線綴じ、本の背の部分に加工を施した上で綴じて行く方法をあじろ綴じと言います。
主に文庫本や一般書籍等で採用されています。
二つ折りされた紙の折り目部分を針でとめることを中綴じと言い、主に週刊誌等で使われています。
上製本の場合は、糸かがり綴じが使われています。
本の背を糸で綴じて行きます。
耐久性があるので百科事典等で用いられています。
これらの工程はほんの一部ですが、いろんな工程を経て形づくられて来ます。
そして私達の手元へと届けられ、それぞれの目的を遂行して行く訳です。